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着物の柄のお話 【縁起の良い雅な文様編】

2024.10.10
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今回は、着物の柄のお話 【縁起の良い雅な文様編】についての情報をお届けします。
お時間のある時にぜひご覧ください!

豪華な振袖や訪問着、留袖に描かれている様々な文様は、縁起が良い「吉祥文様」が多く使われています。
松竹梅・鶴・亀・龍といったポピュラーな文様は吉祥文様の代表格で、これらは中国古代の五行学説、易学の思想や宗教から生まれた「吉祥=幸福や繁栄」という思想の影響を受けたものです。
今回は、中国の影響を受けつつその後日本独自で発展した、雅な文様5点をご紹介します。

束ね熨斗(のし)

由来は、「熨斗鮑(のしあわび)」といってあわびを薄くのばして干して神仏へのお供え物にしたもので、この熨斗が文様化されました。
熨斗を束ねた文様が束ね熨斗。図柄の長さを活かした大胆で豪華な帯や振袖などは目を惹きますね。
ご想像の通り、のし袋の右上に描かれているのも同じく熨斗鮑がモチーフです。

貝桶(かいおけ)

平安時代の貴族たちには、ハマグリの裏側に絵が描かれたものを神経衰弱のようにして遊ぶ習慣がありました。その貝をしまっておくのが「貝桶」です。
ハマグリの貝は対になったものしか形が合わないことから、夫婦円満の縁起が良い柄であると重宝されてきたのです。お嫁入り道具でもあったようです。

宝尽くし

その名の通り宝物で埋め尽くされた文様です。
「八宝(はっぽう)」や「雑八宝」という中国古代の宗教思想に由来し、それを日本がアレンジしたものといわれています。
打ち出の小槌、宝鍵(ほうやく)、宝珠(ほうじゅ)、隠れ蓑、巻軸、軍配、七宝など、描かれているものが何か、それらがどのように使われたのか調べてみるのも楽しいですよ。

四君子(しくんし)

こちらは花模様編でもご紹介しましたが、もう少し詳しく説明していきます。
君子とは中国古代において高潔で徳の高い人格者を意味しており、蘭、竹、菊、梅の4種を草木の中の君子として称えたものが四君子です。
蘭の品格、竹の真直ぐさ、寒い季節に咲く梅の強さ、延命長寿とされる菊は、君子を象徴していると考えられたのです。
四種揃っているものが四君子文様です。一つでも欠けると成立しません。

宝相華(ほうそうげ)

5枚の花びらをもつ空想の植物のことで、牡丹や芍薬、ザクロ、芙蓉などをモチーフにしたと言われています。
縁起の由来はありませんが、正倉院の宝物にも描かれていることから格式の高い文様とされています。
鳥と組み合わせた図柄も多く、またリピート柄として用いられることもあります。
今回は雅で美しい吉祥文様を5点ご紹介させていただきました。
吉祥文様は30種以上あり、お手持ちのお着物にはきっと何かしらの吉祥文様が描かれていることでしょう。お祝いごとの際には文様の意味を調べながら着物選びをされると、よりお祝いや感謝の気持ちが高まりますよ♪

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