2007.04.11 静岡校で大茶会開催!!
[:富士山:]開催日・平成18年12月3日[:富士山:]
会場・駿府公園・紅葉山庭園茶室『雲海』
月に一回の主任オプションとして開講した茶道教室も早いもので一年を迎えます。
そこで発表の場を兼ね、市の中心にある『駿府公園・紅葉山庭園』で
静岡校主催の大茶会を開催しました[:もみじ:]
日本一のお茶所で、12月の冷たく澄んだ空気を胸一杯に吸い込むと
心まで日本晴れになりますね[:女:][:晴れ:]。
徳川家康公ゆかりの場所だけあり、日本建築の伝統美と風情を
たたえる『雲海』は格式の高い本格数寄屋造りの茶室です。
その反面、室内は懐かしい木の香りがで満たされ、参加者には
心の安らぎを味わっていただくことができました。
当日は一般修科から、しゅう美会まで170名余りの方が参加。
皆さんが一番のおしゃれをして足を運んでくださったので、
茶室は一日中華やかな着物姿で溢れました。
茶道とは、ただお茶を煎れて飲むだけではなく生きていく目的や考え方、宗教、茶道具や茶室に置く美術品など、広い分野にまたがる総合芸術です。
この日のお茶は『式部の昔』・お菓子は『福梅』・お花は『白玉』と『曙』の二種類の椿が生けられ、また軸には『無事是貴人(ぶじこれきじん)』(※1)と掛けられ、茶道の奥深さを味わっていただくことが出来たのではないでしょうか。
受付を通り・待合い・茶室と進むうちに、徐々に茶席独特の緊張感が込み上げてきます。
いよいよ茶室に入ると、生徒さん達の緊張もピークに[:冷や汗:][:汗:]
【本格的な茶室でのお茶会です】 【順番が近づくとドキドキしますっ[:ラブ:]】
そんな張りつめた空気を、深沢主任の元気な声と絶妙な話術が和ませます。
「シャッシャッシャッシャッ」という茶筅の音、お湯をそそぐ所作の優雅さ、
耳を澄ませれば陽の差し込む音まで聴こえてきそうな心地よさを感じられる
時間が過ぎていきます。
【深沢主任が場を和ませます】 【一服のお茶で穏やかな心境になります】
一服のお茶を通してマナーを学び、親睦を深める事が出来た大茶会。
多くの生徒さんから「定期的に開催して欲しい!」と大好評を得ることが出来ました。
[:聞き耳を立てる:](※1)『無事是貴人(ぶじこれきじん)』[:聞き耳を立てる:]
師走になると、この語を掛ける茶室が多くなります[:かどまつ:][:ジョギング:][:ツリー:]
この語は禅者の書などによく見る禅語です。禅語としての「無事」とは、求めなくてもよいことに気づいた安らぎの境地を言います。「救い」「しあわせ」は自分の外に追い求めるほど遠くへ逃げて行きます。
求める心を捨て欲を捨てた時、「救い」や「しあわせ」は求めずとも
既に自分の中にあると発見できると説かれます。このような安らぎの境地を心の底から実感した人こそ、本当に貴い尊ぶべき人であるという言葉です。