2019.06.14 歌舞伎鑑賞教室
令和元年6月6日(木)・9日(日)にしゅう美会教養科の授業として、
国立劇場へ歌舞伎鑑賞に行きました。
今回の歌舞伎鑑賞教室の演目は福内鬼外作の『神霊矢口渡』です。
兄を失い、家宝の矢も奪われてしまった新田義峰が、
兄の敵を討ち、家宝を取り返すため、恋人の“うてな”と旅に出て、
兄の最期の地「矢口の渡し」に到着します。
そこで一夜泊まると決めた場所が、
実は兄を追いつめた一人“頓兵衛”の家だったのですが、
その時ちょうど頓兵衛は不在で、
対応した、娘の“お舟”は、義峰に一目ぼれをしてしまいます。
その時は父:頓兵衛と義峰の関係性を知らなかったわけですが、
ここから、父に背いてまでも義峰を愛するお舟と、
どこまでも強欲な頓兵衛の物語が盛り上がりをみせます。
こんなに悪い父親から生まれたお舟もきっと悪き心があるのでは、
と思っていましたが、お舟のあまりに純粋で乙女な部分、
そして父と愛する義峰への思いの間で揺れる心情、切なさが
とても沁みて、こころの中でお舟を応援していました。
中村壱太郎さん演じるお舟は、可愛らしいながらも
色気があり、とても素敵でした。
人形振りでは、お舟の思いの強さを感じました。
着物も日本の伝統的な文化の1つです。
着物を着て歌舞伎をみて…
心休まるひと時を過ごせました。
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