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2010.07.26 2010 第9回 手描友禅教室

夏といえば『手描友禅教室』!! 

京都から指導に駆けつけてくださる職人さん方も
「夏は手描友禅教室っ!」
とスケジュールを調整してくれています。
嬉しいことですね。

今年の手描友禅教室は
7月22~24日 池袋校・蒲田校 7月25~27日 渋谷校・錦糸町校
7月29~31日 町田校・藤沢校 8月 1~ 3日 立川校・横須賀校
以上、8校で開催されています。


                根気のいる作業なだけに、完成した時の喜びはひとしおです。

手描友禅教室では、サンプルの中から柄を選ぶことも
オリジナルでデザインを作ることも出来ます。
年々、オリジナルのデザインを考える生徒さんが増えているとの事。
まさに、自分だけの友禅です。


      地色選びは慎重に             山のように色があります         色見本を見ながら決めましょう 

まずは、
作品の印象を決める色選びから初めましょう。
色見本は山のようにあります。
地色(着物や帯の下地の色)選びは真剣そのもの。

「見ているうちに分からなくなってきた!」

そんな時は、
職人さんが一緒に選んでくれるので心強い限りです。

「一生物だから、良い色を選びたいですよねぇ。」

何色も生地に乗せて、好みの色を吟味します。


  どこに何色を塗るかメモします          メモを指令本部へ!        自分だけの色を作ってもらいます

糊置きから一筆一筆、丁寧に挿します。
みなさん筆を持つ姿が様になってますね。
まるで友禅職人さんのようです。


    この細い棒が優れもの            真っ白なキャンバスです          職人さんのようです

なんと、
今回から新アイテム『筆置き』が登場しました!
転がらないので、
お皿の上に筆を置くより安心です。


   自分だけの色を挿します              優れものの筆置き          ぼかし用の筆もあります

「朝からずっと作業してるんです!
 3日間通って全部自分で仕上げる予定です!!」

皆さん、意気込み十分に筆を動かします。


            今年、始めて手書友禅教室に参加される生徒さんも多くいらっしゃいました。


     すぐに駆けつけてくれます         その場で修正してくれます       細かい箇所もしっかりフォロー

参加人数の多い教室は賑やかにお話しながら、
少ない教室は集中してじっくり作業を行っています。
すると突然、作業の静寂を破るように、
声にならない叫び声が上がりました。

「~~~~~っ!!
 間違えて塗っちゃったぁぁぁ~!」

すぐに職人さんが駆けつけ

「大丈夫、大丈夫。問題ないから。
 失敗は成功に繋がるから、心配しないで大丈夫ですよ。」

と、プロならではの落ち着きぶりに生徒さんも一安心したようです。


      糊で色の調整中         色を間違えないように印を付けてくれます      ぼかしをさらりと
 
外の暑さに反比例するように、
エアコンの温度はどんどん下がっていきます。
すると当然、染料の水分が奪われていきます。

職人さんたちは、
そんな水分の蒸発を見逃すことはありません。
生徒さん一人一人の染料の具合を見て、
糊を追加し、元の色に戻してくれます。
どうして水ではなく、糊を足すのか伺ったところ

「友禅の色は一色で一つの色を作ってるわけじゃなくて、
 いろんな色を混ぜて一つの色を作るんです。
 だから、色の粒子の相性が合わないものも当然あるんですよね。
 それを糊でくっつけてあげるんです。」

お話を聞きながら

「化学みたいですね。」

思わず、そう言ったところ

「だから化学染料って言うんですよ。」

作業中の生徒さんが顔を上げて

「なるほど~!」

耳は、しっかり職人さんの方を向いていたんですね(笑)
ちょっとしたお話も、とても為になりますね。


     疲れたら、ちょっと休憩            今年も天然水が大活躍          今日の作業は終わり

3日間で命を吹き込まれた手描友禅作品は、
京都で着物や帯に仕立てられます。
一生物の宝物は、
時間と愛情をゆっくりかけて完成へと向かっていきます。

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