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2019.06.24 きもので行くマナー講習会 ~横浜 霧笛楼~

2019年5月16日(木)気持ち良い天気になった今日はきものレディ着付学院・神奈川地区合同でのマナー講習会!
 
会場の霧笛楼さんは横浜の元町にあり、徒歩圏内には、中華街・山下公園・山手の洋館・港の見える丘公園等、皆さんにお馴染みの観光地がたくさん有ります。
 
今回はレッスンに通い始めたばかりで、着物を着てお出かけするのが今日初めての方や2・3回目という方が多かったのですが、着物姿で歩くだけで良い気分になるので、着物でお出掛けにはピッタリの街です♪
 
元町中華街駅から元町のショッピングストリートを歩いて5分くらいの所に霧笛楼さんはあります。
元町と言えば、ハマトラ(ヨコハマ・トラディショナル)発祥の地で、ストリートには、おしゃれなブランド店や雑貨屋さんがたくさんあります。
 
霧笛楼さんは、1981年に、大佛次郎の小説「霧笛」の舞台となった元町百段坂のふもとに立地することから店名を「霧笛楼(むてきろう)」と命名し開店したそうです。
 
横浜が作り上げてきた文化-西洋と日本のおもてなしの精神をブレンドした「和魂洋才」をメインコンセプトとし、内装や調度品・器に至るまで、異国情緒あふれる古き良き横浜の世界観を再現するべく、こだわりの空間創りを追求しています。
 
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霧笛楼さんに到着しました。会場は階段を上がって3Fになります。
異国情緒あふれるお部屋で講習会の始まりです(^^
 
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講習をしてくださるのは、霧笛楼の熊谷(くまがい)さんで、結婚式等のキャプテンをしていてソムリエとテーブルマナーの資格を持っている、とても素敵な方です!
 
まずは、『テーブルマナーとは?』についての話がありました。
テーブルマナーとは、過去の時代より色々に培ってきた食文化に伴うルールを守って、そこに使う道具をしっかりと使い食事を共にする方々に敬意を表する礼儀作法であり、基本的に敬意を表する気持ちが一番大事との事。
 
場数を踏んでいらっしゃる方もたくさんいらっしゃると思いますが、テーブルマナーを体験していただいて、改めて「あれっ!そうだったんだ!」とか、「今までもやもやしていたけど今日の講習会でわかって良かったわ!」など疑問を解決して是非自信をつけて帰っていただきたいと語っていました。
 
会場の皆さんに差し上げた、霧笛楼さん監修の「 きものレディ着付学院特製マナーブック 」を見ながら解説をしてくれます。
 
左右に並んでいるナイフ・フォークは外から使う、上に並んでいるものは、上の方から使っていく。みなさん、うんうんと聞いていきます。
途中で、右に1本多いとか左に1本多い場面もありますが、そういう時は考えて使ってもらえれば良いそうで、
間違えてもサービスマンは何も言わないし、新しい物を持ってきてくれるそうです。
 
ナプキンは食事がきた時に広げるのが正しい。
結婚式では、乾杯が終わって着席後いよいよ食事かなという時が良い。
レストランに入ると、すぐ広げる人がいるがこれはあまり良くない。
最初はじっくりと飲み物を決めていただいて飲み物がきたら乾杯。メニューが決まったらオーダーしていただき、
そろそろ食事がくるかなという時に広げてください。 φ(..)メモメモ
 
食事後、ナプキンを綺麗に折って、鶴や亀を作る方がいらっしゃいますが、これは西洋文化では本当に良くないことです。例えば、海外旅行に行かれた時など、日本人は食事後汚いのをすごく嫌います。お皿を重ねて横に置いてみたりだとか、パンくずを集めてとかナプキンも綺麗にたたんでみたりだとか‥‥。
 
これは、西洋との食文化の違いですが、お料理が美味しくなくて気が他の方に向きましたよ!ナプキンを綺麗に折ってしまうくらい料理はそんなに美味しくなかったよ!と考えるそうです。なので程々に畳んで置くのが良いそうです。
 
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その後、特別にワインの講習会もしていただきました。
飲み物には、食前酒・食中酒・食後酒があり、それぞれ用途が違うそうです。基本的には、まず、胃を活性化させる為に食前酒をいただきます。
 
食前酒を決め、それを飲みながらメニューを決めるのが基本だそうで、食事スタートの時には、ワインやビール等の食中酒に入ります。ワインは、だいたいアルコール13度位で、食中酒として飲みます。
食後には、胃を柔らかくおとなしくする為に、18度~50度位のアルコール度数が高い食後酒を飲むのが一般的だそうで、甘いお酒が多いそうです。
 
その他、ワインの頼み方・テイスティング・デカンタの仕方・ブドウの渋みや酸味によってグラスが違うなど知っているとちょっとカッコ良い♪ワインについてのトリビアを色々とお話していただきました。
 
その中で、生徒さんからワインのダメ出しをする人はいるのか?という質問があり、熊谷さんは20年近く飲食をしている中で、一度だけあったそうで、その位の割合だそうです。
そのワインが美味しくないからといって、ワインを開けてしまえば交換は出来ないそうです。
悪いワインとは、ザックリいうとカビのような匂いがして、香りが上がってこないそうで、このワインが品質上悪いとお店側が認めれば交換は出来ますが、普通の方はワインの違いはわかりにくいかもしれないが、ソムリエは鍛えられているので、わかりますとおっしゃっていました。
ちなみにダメ出しをした方は、フランスのワイナリーで勤めている方でワインに詳しい方だったそうです。
 
ワイン講習が終わり、皆さんお待ちかねのお食事です。!(^^)!
各テーブルにワインが配られ、プロトコル(国際儀礼)に基づく乾杯の仕方・作法を教わって、いざ実践!!!です。
下沢副学院長の『 かんぱ~い 』でお食事が始まりました。
 
まず料理長より、本日の献立についてご説明をいただきます。
 
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今回は特別に、季節のポタージュにかえて、「霧笛楼」さんで開店以来40年近くスペシャリティとされているオマール海老のタルタルに変更していただきました。スペシャリティとは、そのお店の得意料理のことだそうです。
 
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料理長から話のあったオードブルから。オマール海老のタルタルをいただきます。美味しいーーーーーー☆
オマール海老・白アスパラガス・金沢区野島産海苔のブランマンジェが、美味しいハーモニーを奏でます。
霧笛楼さんは、地元横浜の食材にもこだわっていて地産地消を心がけているそうです。
また、大抵のお店では、一番良い飾り皿をオードブルに使用するそうで、今回使用されたお皿(デコレーションプレート)も霧笛楼さんの自慢のお皿で、地元横浜のものだそうです。
 
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次にメインの魚料理です。
 
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的鯛のヴァプールをいただきました。これも美味しい!!!
料理の合間にも講習は続きます。
 
テーブルマナーは、初めイタリア・メディチ家からフランスに入り、それを真似てイギリスも作りました。
フランスとイギリスは昔けんかをしていた為、今のフランス式とイギリス式のマナースタイルが出来上がったそうです。
 
スープの時、スプーンを奥から手前にすくうのがフランス式、手前から奥にすくうのがイギリス式。
残ったスープをいただく時は、奥を持ってお皿を上げる(相手にお皿の裏を見せる)のがフランス式、
手前をもってお皿を上げる(相手に中身を見せる)のがイギリス式だそうで、どちらが正しいとは言えない。
国際親善のためには、場を考えて使い分けするのが望ましいとの事でした。 ん~難しい!
 
 
続いて、メインの肉料理です。
 
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神奈川県産やまゆりポークのローストをいただきます。
お肉はとても柔らかく、付け合せのポテトと椎茸との相性もバッチリ!
 
ちなみにソースがとても美味しいので、パンにソースを付けて食べたい所ですが、今では、フォーマルな場所で、パンにソースを付けて食べるのはあまり見た目が良くないそうで、駄目ではないが見映えが良くないのであまりやらないほうが良いそうです。(+_+)
 
その後も講習会は続き、皆さんからの疑問・質問に答えたところで講習会は終了!その後も熊谷さんがそれぞれのテーブルに赴いてお話を聞いてくださいました。
 
サービスマンとしての敬意を表する気持ち!充分に伝わりました。長時間にわたり講習ありがとうございました。とても勉強になりました!
 
 
あとはデザートを残すのみとなりましたが、ここで少し時間があるので、皆さんに自己紹介をお願いしました。
 
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着物を習おうと思ったきっかけは、皆さん様々で、海外に行ったときに着物が着られたら良いなあ(特にベルサイユ宮殿を着物で歩いてみたい!)とか、娘や息子の浴衣や七五三を自分できちんと着せてあげられたらなあなど。皆さん明確な目標をお持ちなんですね。頑張ってくださ~い!
その他、親子さんでご参加された方、もうすぐ免許状がとれる方、お母様の着物で参加された方など色んな方がいらっしゃっいました。
 
ここで、これから着物でお出掛けした時に困らないように!またご参加頂いたほとんどの方が明治神宮での認定授与式に参加されるという事でしたので、講師一同からスペシャルな課外授業♪
 
町田・本厚木校の山本講師と横浜校の石井講師による、『着物でお出掛けする時の立ち居振る舞い!』
 
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まずは、「電車に乗った時」
 
先生方お二人の軽快なトークとともに電車が来たところから始まります。
袂(たもと)の持ち方・座席の座り方など普段から着物で行動している先生ならではの視点で解説をしていきます。
なかなか自分では気が付かない点をアドバイスしていただきました。
 
次に「歩き方」
 
山本先生の解説を交えながら石井先生が歩き方を実践していきます。
大事なのは意識して歩く事だそうです。やっぱり先生の言う通り歩くと綺麗です。
 
最後に「写真に撮られても困らない美しい立ち姿(ポージング)」
 
認定授与式を想定して、壇上に上がってから演台までの歩き方・認定証や免許状のもらい方・最後に写真を撮られる時のポージングの仕方を山本先生の解説で、実際に授与される場面を石井先生に実演していただきます。
なかなか難しそう・・・
 
お二人の絶妙な掛け合いに会場は大爆笑!!
 
最後に皆さんで音楽に合わせてウォーキングを実践します!!!会場はさながらファッションショーのような雰囲気に☆
 
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会場の熱気も冷めやらぬまま、最後のデザートに舌鼓。
 
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最後に下沢副学院長、藤沢平塚校 大西主任講師、町田本厚木校 山本講師、横浜校 福田講師・石井講師が前に出てそれぞれご挨拶。
 
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お開きとなりました。皆さん、お疲れ様でした♪
 
この後元町を散策するという方、港の見える丘公園のバラ園に行くという方がいらっしゃいました。
また、一緒にお着物でお出かけしましょう!
 
 

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